隣のヤツは……

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「~~~!」 アイツの口が動いた瞬間、アスファルトの地面から強烈な光が吐き出される。 目の前が真っ白になった。精神的な物ではなく物理的な物で、だ。 一寸先さえ見えないほどの光だというのに、目に優しいおかげで転げ回らずに済む。 何てことを考えていたら、次は浮遊感がやってきて足元を掬われ、バランスを崩しそうになる。 今ならアクロバティックな動きもできるのではないか、という発想に至り、バク転を決めると不思議と重心が取れ、立つことができた。 ……アイツはどうなったんだろう? そんな距離を開けずにいたから光を見ているはずだ。 自分のことよりも、今の状況よりも、アイツがやっと白状するか、 って時に、待ってましたと言わんばかりのタイミングで遮られたことの方が無性に腹が立つ。 誰だ、こんな所に高性能ライトを敷き詰めたヤツは? 絶対に一度はぶん殴って謝らしてやる。土下座して、頭を地面に擦り付けてるところを足の裏で踏みつけてにじってやる、と心に誓い光が晴れるのを待つばかりであった。
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