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扉を閉める優美に、笑顔で手を振り見送る俊哉。
「いや~、優美ちゃんってミステリアスでいいよなぁ♪ちょっと冷めてるけど。」
「手ぇ、出すなよぉ~。」
「そぉよ、俊哉くん。」
「大丈夫♪大丈夫♪(笑)」
「前谷ちゃん、冷めてるかい??優しい、いい子だよねぇ。」
「うん、うん。この前も腰痛めてた時に、代わりに荷物運んでくれたしねぇ。まぁ、でも…笑わない子だよね。」
「そう、そう。確かに。笑うともっと可愛いと思うんだけどねぇ。」
「はいはい。世間話はそれぐらいにして、仕事、仕事。」
社長の一言で、みんな持ち場へと戻った。俊哉も配達のため、急いで新聞を乗せ自転車を走らせた。
さすがに人なんて、ほとんどいない。
自転車での配達区域は、街灯も多く見通しもいい。
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