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「はぁい、どちら様??」
「あっ、あの…隣に引っ越してきました…。前谷です…。…よろしくお願いします。」
「あらあら、ご丁寧に。こちらこそ、よろしくね♪」
にっこりと優しい笑顔で迎えてくれた。小柄で肩まである髪には、ゆるいパーマがあたっている。
「前谷何ちゃん??」
「えっ…。あっ、《優しい》に《美しい》で、優美です…。」
「優美ちゃんかぁ。素敵な名前ね。」
『優美ちゃ~ん♪』
ダメ…!!
ギュッ!
優美は、菓子箱を持つ手につい力を込めてしまった。
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