過去に置いてきたもの

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「陽ちゃんか、那智ちゃんと同い年ぐらいかしら??」 「う~ん、俺の学年には、いないと思うよ。」 「あら、そうなの??じゃぁ、那智ちゃんと同じからし??」 「さぁ?まぁ、俺はどっちでもいいけど。」 「本当、那智ちゃんは無関心なんだから。」 魁は、優美が帰って行った後を見つめながら、みんなの話しに耳を傾けた。 あの涙の理由を気にしながら。 バタンッ …やっぱり…まだ…見るのは辛い… 玄関にもたれたまま、気持ちを落ち着かせるために、深呼吸をした。 スー、ハー、スー、ハー… ……… …よし、大丈夫。 流れた涙を拭いながら、部屋の中を見渡した。
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