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しんと静まりかえっているこの部屋で1人、夕飯の支度を始めた。
トントントン…
明日から、また早起きしなきゃ…。学校もあるし…。
ピリリリリリ、ピリリリリリ…
ちょうど材料を切り終えた所で、携帯が着信音を鳴らした。
…お兄ちゃんかな。
手に取り、開いてみると“兄”と表示されている。優美の予想通り、兄からの電話だ。
ピッ
「もしもし…。」
『あっ優美。今日、引っ越しだったのに手伝いに行けなくて、ごめんなぁ~(涙)』
「ううん、ありがとう…。日曜日は、お店忙しいし…しかたないよ…。」
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