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「…おはようございます。」
「あら、おはよう。」
この子、なんでこんな時間に?
「あなた…。」
ペコッ
あまり時間がないため、何か言いかけたのを遮るように、お辞儀をし階段をかけて行った。
「あの子いったい、こんな時間にどこへ?…あっ!!まさか、一人暮らしだからって遊び呆けてるんじゃ!!」
そう呟きながら険しい顔つきで、ゆっくり階段を降りていった。
ガラガラガラ…
「前谷ちゃん、おはよう。」
「…おはようございます。」
「いつも、時間通りにくるから戸が開くと、すぐあんただってわかっちゃうよ。」
「本当、本当。若いのに遅刻もせず来るなんて、偉いわねぇ♪」
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