過去に置いてきたもの

19/20
前へ
/20ページ
次へ
「今日も頑張ろうね。ねぇ、優美ちゃん♪今度ご飯でもさぁ、」 「…イヤです。」 「こら!俊哉、またお前は!!まったく…。お前のお陰でアルバイトの子が何人辞めたか…。」 「えぇ、俺のせいなの??」 「当たり前だ!!このバカ息子。」 「ひでぇ~。」 この親子の痴話喧嘩は、ほぼ日課になっていて仕事場には、笑いが飛び交っている。 そんな中、優美は一人黙々と自転車へ、新聞を積み込んでいた。 「…社長。配達行ってきます…。」 「おっ、もうそんな時間かぁ。気をつけてなぁ。」 「…はい。」 ガラガラガラ…
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

9人が本棚に入れています
本棚に追加