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「お前が、漆原明日夢か?」 明日夢は、零を見ると小さく頷く。 警戒しているのだと理解する少女は、自転車を停めてため息混じりに近付く。 「私は、瀬良由梨です……ここでは問題があるので一緒に来てください」 明日夢は、路地に目を向けるとカメラマンを見つけて目を逸らした。 しばらくして、零と由梨の後をついて行く事に。 「あの、おじさんの事を知って……」 零は、人差し指を立てると言葉を止める。 携帯を差し出されて、内容を確認した。 声を出して読むな。 カメラマンに聞かれたらマズイだろ?だから、向こうで詳しく話す。 と文字が並んでいた。 向こうというのが気になったが、何も聞かずについて行くと景色が変わって立ち止まるが、由梨に手を引かれて再び歩く。
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