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その日、彼女はデートだといっていた。
彼氏の車でどこかにいっているだろう。
俺は、なにをしとこうか?
きっと帰ってきたら彼女の話を延々と聞かされる羽目になる。
悲しいけど、その瞬間だけは彼女は俺だけのものになる。
幼なじみとしての俺を必要としてくれている彼女が。
そういえば……。
ふいに、再び夢を思い出す。
丘に生えている大きな木。
久しぶりにいってみようか。
なんとなくそう思った。
彼女が帰ってくるのが18時頃なので、それまでに。
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