夢桜 1枚目

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その日、彼女はデートだといっていた。 彼氏の車でどこかにいっているだろう。 俺は、なにをしとこうか? きっと帰ってきたら彼女の話を延々と聞かされる羽目になる。 悲しいけど、その瞬間だけは彼女は俺だけのものになる。 幼なじみとしての俺を必要としてくれている彼女が。 そういえば……。 ふいに、再び夢を思い出す。 丘に生えている大きな木。 久しぶりにいってみようか。 なんとなくそう思った。 彼女が帰ってくるのが18時頃なので、それまでに。
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