2月15日

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次の日。 『よっ!』 いつもの返事が私の背後からやってくる。 「ユウキ!もう大丈夫なの?」 『おうよ!もう全然平気のへのかっぱでぃ!』 おちゃらけた感じで元気になったのをアピールしてくる。見た感じは確かに元気に見える。 「良かったぁ…心配…したんだよぉ…」 と、少しだけ涙目になりながら精一杯の笑顔をみせた。 すると、ユウキは私の手を握って、自分の額へともっていった。 『心配すんなって。な?もう熱は下がったから大丈夫!お前の右手は魔法の右手だな!』 私はドキドキしながら、ユウキに手を握られていた。すると、ユウキはハッとしたように手を離して、 『ゴメン!いきなり手、握っちゃって…』 「んーん。てか、ユウキの手ってあったかい」 『ま、まーな。その分、心は冷たいかもよ?』 「…ユウキの心はきっとあったかいよ」 そして二人は見つめ合って、笑った。 キーンコーンカーンコーン。 『やべっ!急ごうぜ!』 と、ユウキが言うと手を引っ張られて学校へと駆け込んだ。 ちょっと嬉しかった。
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