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『いい風だな』
「ちっとさみぃけどな」
少しずつ春が近づいてるんだろうか。好物のアボカドパンをかじりながら、物思いにふける。
「お前が今考えてたこと、当ててやろーか?」
『いきなりだな。よし、当たったら100円な』
「よっしゃ!…んー…(俺、今めっちゃカッコよくね?)だな!」
『う…当たり』
まさしくクリーンヒットである。一言一句正確に当ててきやがった。さすがバッテリーで女房役を勤めてるだけある。
「イエーイ!100円もうけ♪」
すると、突然、突風がふきだした。グラウンドでバレーをしていた女子生徒のスカートがめくれる。その女子生徒が慌ててスカートを抑えるも一足遅かった。はっきりと二人にはショッキングピンクのパンツが見えていた。
『…』「…」
女子生徒は辺りを見回し、しばらくして俺らに気付くと、顔を赤らめながら、あっかんべーをしてきた。
そんな俺らは顔を見合わし、
『ラッキー♪』「ラッキー♪」
と、2人はハイタッチした。ま、いわゆる青春の1シーンだ。
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