2月15日

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『いい風だな』 「ちっとさみぃけどな」 少しずつ春が近づいてるんだろうか。好物のアボカドパンをかじりながら、物思いにふける。 「お前が今考えてたこと、当ててやろーか?」 『いきなりだな。よし、当たったら100円な』 「よっしゃ!…んー…(俺、今めっちゃカッコよくね?)だな!」 『う…当たり』 まさしくクリーンヒットである。一言一句正確に当ててきやがった。さすがバッテリーで女房役を勤めてるだけある。 「イエーイ!100円もうけ♪」 すると、突然、突風がふきだした。グラウンドでバレーをしていた女子生徒のスカートがめくれる。その女子生徒が慌ててスカートを抑えるも一足遅かった。はっきりと二人にはショッキングピンクのパンツが見えていた。 『…』「…」 女子生徒は辺りを見回し、しばらくして俺らに気付くと、顔を赤らめながら、あっかんべーをしてきた。 そんな俺らは顔を見合わし、 『ラッキー♪』「ラッキー♪」 と、2人はハイタッチした。ま、いわゆる青春の1シーンだ。
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