【遺言】

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―――翌日 結局言われた通りに従って田舎に帰ってきていた さっすが田舎。乗り換え多すぎだろ。3時間も揺られ 続けて気持ち悪ぃ・・・ やっとバス停に着き、後は徒歩20分が残されている のみ。バス停からの距離がヤバいとは思うけど、地元 の人はこれでも近いらしい。 久しぶりに味わう田舎の空気はうまい。都会と違って 自然の味がする。 懐かしい記憶を楽しみながら歩いてると目的地には直 ぐに着いた。 何か考え事してると早く感じるよね。 『ただいま~』 <・・・・・・・・・> あれ?誰もいないのか? 中を覗いて確かめてみるが、やはり誰もいない 仕方がなく居間で寛ごうと腰を降ろした時だった ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドーン! どこからか激しい音が響いてきた。 びっくりしたが、何かを考えることもなく音のした方 へと走っていく 家の中じゃない。おそらく外からだろう 『・・・・・・・・・ 何してんの?』 『助けてくれぇ・・・』 原因は倉庫小屋から物が崩れ落ちたため。端にお祖父 の上半身だけがはみ出している。 よく生きてたな・・・ 埋もれたお祖父を引き上げ家に戻った。何故あんな状 況になったか聞いてみたら、俺に渡すプレゼントを探 していたらしい ってか・・・プレゼントが倉庫にある時点で既にいらな いよ・・・。
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