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『おい、どうせサボって、あそこに行くつもりなんだ ろ?』
トイレを済ませたところで宮崎が聞いてきた
『ん?そうだけど』
流石に宮崎は俺のことをよくわかってる。俺の行動は お見通しってか
『まあ、適当に言っといてやるけど、たまには真面目 に授業受けろよ』
『ヤダよ。毎日毎日同じことの繰り返しじゃん。黒板 見てるぐらいなら俺は空を眺めてる方がずっといい ね』
『ッハハハ。お前のそんな自由なところは憧れるよ』
そう言って宮崎は教室に戻って行った
俺はその逆に行き、階段をゆっくりと上っていく
上りきったところで少し錆び付いたドアがある。普段 は使われておらず、鍵も掛かっているために誰も近づ かないが俺は違った
何故かって?それは鍵を持っているから。何年か前の 先輩が鍵を職員室から盗んで合鍵を作ったらしい。
その受け継がれて来た鍵を俺は持っている
鍵を使い屋上に出た後、鍵をかけ直し、端に隠してあ るマットを引き寝転んだ
『・・・・・・・・・はぁ。いい天気だなぁ』
一言だけ呟き、綺麗な雲が浮かぶ空を眺めた
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