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頭の後ろで腕を組み、ツンっとしているこの子は、香山優喜子(かやまゆきこ)。
整った顔立ちに、少し焼けた肌。髪が柔らかくて細いから、頭部の形が良くわかる。
本人はそれを嫌がってるけど、私は真っ黒な髪の上、太くて堅いから…その猫っ毛、羨ましいんですけど。
そっと、彼女のセミロングに触れてみた。
「ん?何?」
「いいなぁ…やらかくて。色も綺麗な薄い茶色だし」
「ちょっと、気にしてる事言わないでくれる?部活焼けして髪も痛んでるんだから」
痛んでてこのやわらかさだと!?ちくしょう…、やっぱり羨ましいぞ!!
なんとなくイラッとして、彼女の髪を軽く引っ張る。
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