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ピルルルルル…ピルルルルル…
結「あ?」
校門まで着いたところで結の携帯が鳴った。
優「誰からですか?」
結「藍ちゃんだ、もしもし?」
菫「藍ちゃんってモデルの浪居藍さんだよね?」ヒソ
蒼「そーそー、有名人と電話してるよあいつ」ヒソ
優「凄いですよねー、僕も会ったことはないんですよー」ヒソ
藍『結?あたしの白いキャミソールと舞ちゃんの真珠ネックレスってどこにあんの?』
舞『見つからないの~><』
結「あー、キャミソールは下から二番目のタンスの中。
ネックレスはテーブルに放り投げられてて邪魔だったからテレビの横の小物入れに入れといた」
即答する結。
考えるのに使った時間約1秒。
舞『あったぁ、ありがとう結~』
藍『キャミソールもあった。ありがとう、じゃぁな』
結「あー!ちょっと待て!」
電話を切ろうとする藍を止める。
結「今雪斗さんの弟の優と一緒なんだけどな、雪斗さんから仕事頑張れよだと」
藍『え…?…あぁ、分かった。さんきゅー』
電話を切り終わると藍は小さく溜め息をついた。
舞「どうしたの藍ちゃん、溜め息なんかついて」
藍「…分からない、なんか胸が苦しかっただけ」
舞「え!?それって大丈夫なの!?藍ちゃん病気!?」
藍「ちげーよ」
自分では気付いていないが、藍は雪斗のことが好きなのだ。
舞の頭を軽くチョップしてから仕事の支度を始めた。
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