零章…運命(さだめ)

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ガキンッ!静かな闇夜に響くかん高い金属音。舞い散る火花。 ???「やるねぇぇ♪さすがは闇鬼 ♪最強の鬼と呼ばれるだけのことはある♪楽しいねぇ♪本当に楽しい」 ピエロの仮面をつけ大鎌を持った小柄な妖魔が言う。 闇鬼「………」 手には普通の刀の倍以上はあろう長刀を握り漆黒の鎧を見に纏う長身の男。 ???「ねぇ?ちょっとは反応してくれないかな?せっかく誉めてあげてるんだから…さっっ!!」 言葉と共にその体つきからは考えられないほどの大鎌が振り下ろされる。 闇鬼「はぁっ!!」 気合いと共に間合いを詰め大鎌より早く相手を切りつける。 ザシュッ!………ボタッ… 長刀とは思えない剣速で放たれた一閃。その後落ちたのは大鎌を持っていた片腕だった。 ???「うぎゃぁぁぁっ!!!……いっ、痛い、痛いねぇぇ。血が…僕の血がこんなにいっぱい。許さないよぉっ。絶対許さないぃぃっ。闇鬼ぃぃぃっ」
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