零章…運命(さだめ)

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今までの陽気な様子からはがらりと変わり禍々しい妖気を発する仮面の男。 闇鬼「まさか…これほどとは…な…」 じわりと額を汗が伝う。 同時刻…木陰に隠れて戦いを見ていた少年は不安で押し潰されそうになっていた。 男の子「父さん…負けたりしないよね…」 涙を浮かべながら戦いを見守る少年。 ???「きゃはっ、キャハハハハハっ」 闇夜に響く不気味な笑い声と共に片腕だけで大鎌を振り上げる。 闇鬼「片腕になって尚この剣速とは。だがっ…」 先程の打ち合いと同じ様に懐に飛び込む闇鬼。 しかし、闇鬼の刃は空を切ることになる。 闇鬼「なにっっっ!?」 消えてしまったのだ。振り上げていた大鎌だけを残して。
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