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俺今すごく困ってます。
俺、宮下千宗(みやした ちひろ)高一ここ箕芽閨高校(みがやみこうこう)に通うごく一般の生徒・・・だと思う。
それよりも何故俺がここ、体育館裏にいるかというと、
リンチ(中学時一回あった。)でもなければ告白でもない。
(生まれてきて今日まで告白などされたことがない!...(ρ_;))
俺は奴らから逃げてきたのだ。
そう、昼休みや休み時間になると何かと追いかけてくるあいつら、
自殺願望者と中二病オタクから
「宮下君どうして逃げるの?」
やべっ!そう思い後ろを振り返ると、案の定俺の予想した奴が立っていた。
紫がかった黒い髪を両目が隠れるくらい前髪を伸ばし、後ろ髪は肩に当たる位時折見える目は光を通さない黒をしていた。
「佐倉・・・」
「うん、宮下君やっと見つけた。」
俺の目の前に立つ男佐倉 勇一(さくら ゆういち)
こいつこそ俺を追いかけて回してる二人のうちの一人だ。
「ひどいよ、宮下君僕のこと見た瞬間逃げ出すなんて。」
「毎度休み時間になりゃ追い回されるからだろうが!」
「・・・そうだね、僕が悪いんだよね。」
「はっ?」
突然の佐倉の変わりように困惑した。
「お、おい佐倉?」
ヒュッと佐倉が胸ポケットから何かを取り出した。
よく見るとそれは果物ナイフだった。
・・・・・・・・!?
「なんでお前そんなもん持ち歩いてんだぁぁ!!!」
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