そんな俺達の日常。

2/4
前へ
/15ページ
次へ
俺今すごく困ってます。 俺、宮下千宗(みやした ちひろ)高一ここ箕芽閨高校(みがやみこうこう)に通うごく一般の生徒・・・だと思う。 それよりも何故俺がここ、体育館裏にいるかというと、 リンチ(中学時一回あった。)でもなければ告白でもない。 (生まれてきて今日まで告白などされたことがない!...(ρ_;)) 俺は奴らから逃げてきたのだ。 そう、昼休みや休み時間になると何かと追いかけてくるあいつら、 自殺願望者と中二病オタクから 「宮下君どうして逃げるの?」 やべっ!そう思い後ろを振り返ると、案の定俺の予想した奴が立っていた。 紫がかった黒い髪を両目が隠れるくらい前髪を伸ばし、後ろ髪は肩に当たる位時折見える目は光を通さない黒をしていた。 「佐倉・・・」 「うん、宮下君やっと見つけた。」 俺の目の前に立つ男佐倉 勇一(さくら ゆういち) こいつこそ俺を追いかけて回してる二人のうちの一人だ。 「ひどいよ、宮下君僕のこと見た瞬間逃げ出すなんて。」 「毎度休み時間になりゃ追い回されるからだろうが!」 「・・・そうだね、僕が悪いんだよね。」 「はっ?」 突然の佐倉の変わりように困惑した。 「お、おい佐倉?」 ヒュッと佐倉が胸ポケットから何かを取り出した。 よく見るとそれは果物ナイフだった。 ・・・・・・・・!? 「なんでお前そんなもん持ち歩いてんだぁぁ!!!」
/15ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加