どんな俺達の日常。

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KYなチャイムが鳴り終わり、一層慌ただしさを増した廊下で俺達二人は向かい合っていた。 というかあれ本令だよな。 彼女は見た目真面目そうだが自分の教室に戻らなくてよいのだろうか? 俺もだけどな!! 不意に彼女は俺の横を通り過ぎた。 えっ? 俺置いてけぼり? なんて遠足で遅刻し置いていかれた小学生の気持ちになった。(分かりにくいって?知ってる。) 彼女は俺の後ろで言葉を発した。 「先生には私から話しておくから君は保健室でもいっておくといい。」 「は?」 急な言葉に俺は彼女の方へ振り返った。 「あぁ、その前に鏡でも見ておくといい。」 そう言うと彼女は俺にヒラヒラと手を振りながら歩いていた。 俺は近くにある窓に写る自分を見た。 あぁ、そういうことか。 自分の目を見てから、俺は彼女の思いに甘えようと思い保健室に歩き始めた。 あっ、 「名前...」 って何言ってんだ俺! 今更名前って! 聞くんならもっと早めにしとけよ!!(そういうことか!?) なんて自己嫌悪に陥りながら、彼女の方を見るとさっきの声がやっぱり聞こえていたのか少し驚いた顔して此方を見ていた。 あぁ、と後悔の嵐に呑まれながらも、さっきの言葉を無しにしようと声に出そうとしたとき。 ニコッと彼女は笑い 「私は、中川 真琴(なかがわ まこと)だ。クラスメートの名前くらい覚えておくのだな。宮下 千宗君。」 そう言うと、中川真琴さんは歩いていった。 彼女の去った後、俺はまさか教えてくれるとは思わず少しの間放心していた。 真琴か...彼女にぴったりな名前だなぁ。 って、待て…彼女は最後になんていった。 「宮下 千宗君。」 俺の名前知ってたのか。なんか嬉しい... 違う、違う!! もう少し前だ前!! 俺は無い頭(自分で言うか)を絞り出し思い出した。 「クラスメートの名前くらい覚えておくのだな。」 んっ!? 「クラスメートの名前....」 んんんっ!! 「クラスメート...」 「なんだってぇー!!!」 俺の驚きの声は授業の始まった学校に響いた....。
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