2011.3.11

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外に出ても建物が建ち並ぶ中心地 とにかく広いところと 会社の駐車場にでていても 余震が続く中 建物の倒壊の危険性 不安はこの時から始まった それまでは逃げることに必死で 何も考えられなかった だから改めて不安が押し寄せた 春の訪れを予告するような日だった 空を見上げると黒い雲が押し寄せるようにすごいスピードで空を覆った 地上では吹き付ける風と雪 この世の終わりがきたと思った 建物の中に入ることは許されず 配布されたバスタオルで寒さに耐えた しかし数に限りがあるもの アタシは後輩に譲り 気力で耐えた それだけの気力があることに 自信があった 運よく父と連絡がとれた 姉からもメールがあり みんなの無事を確認した 家自体にもあまり被害がなかった 姉家族は団地から我が家に避難するだろう とりあえずホッとした こんな体験がなかったアタシは とにかく今日行われる予定の宴会 明日からの婚礼、宴会を心配していた 盛りつけた料理は無事だろうか 皿は割れていないだろうか 仕込みは間に合うだろうか もちろん しばらくの間の宴会、婚礼はすべてキャンセルになった 寒さに耐え 余震に耐え 建物内に入っても 出たり入ったりを繰り返していた アタシはこれからどうしたらいいのかもわからず ただ流れに身を任せていた
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