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自殺をしよう。
一人の少年が暗く、細い裏路地をさまよっていた。
彼の目的は、自殺場所探しだ。
ふらふらと歩き続けて既に4時間経つ。
別に家でもいいと思ったが、それでは親に迷惑がかかる。
出来るだけ、誰にも見つからないように自殺をしようと、少年は、人のいない場所を求めて、当てもなく、さまよい続けた。
そんな彼の目に飛び込んだ、一枚の看板。
-自殺屋-
見たこともないその看板に、自然と目を惹きつけられる。
「なんだろう、この店……。自殺を手伝ってくれるのかな……?」
少年は少し戸惑い、店の中へと足を踏み入れた。
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