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辺りは暗闇の中で何も無い、あるのは自分の姿だけ。
―……て……た…けて……助けて…。
幼いような、大人びているような良く分からない女性の声が助けて欲しいと願うのだ。
「キミは誰なんだ…?」
こう質問すると返って来る言葉はいつも同じ。
――――…呪われた子。
その言葉を聞いた瞬間、ぽっかりと足元に穴が空いて底知れぬ闇に吸い込まれていく。
手を伸ばしても助けの手は差し伸べてはくれない、差し伸べられない。
キミは…誰なんだ…?
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