不思議な夢

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橘高等学校は私立の癖に対して幅広く無い敷地を所有し、勉強よりも部活に力を入れている学校で部費は多額で基本的に何でもできると言うちょっと変わった高校だ。 定員人数が一人でもいれば部活は結成出来て、朱莉は誰一人としてしらないがちゃんと公認されている『オタク人数調査部』と言う不思議な部活に所属している。 そんな朱莉だが運動神経は爆弾的で、運動部全般を掛け持ちしており大会では引っ張りだこの存在に立っている。 別に青葉も青葉で運動に関して問題は無いしどちらかと言うと高い方なのだが、面倒と言う一言と何度も見る夢の関係で活発的に動いていないだろうミステリー研究部に入部した。 ミステリー研究部、通称『ミス研』の人数は青葉を入れて5人、主に心霊スポットに赴いたり現代における謎や疑問について調べている一見地味な部活のようだが、集まっている人物らが普通では無いため有り得ない事にも参加できる中々面白い所だ。 青葉以外は皆3年で、まずミス研部長である御神正邦は警視庁調査一課の本部長の息子で、ずば抜けた頭脳を持っている事からあらゆる事件の調査に協力している。 ミス研副部長を務めていて唯一の女性である織部葉月は最も発達している企業会社社長の跡取り娘で、データ収集はもちろん何か作ってくれるように頼めば手早く作ってしまう機械の名手だ。 ついでに一番の傑作品は『全自動無くし物ならお任せ調査機』と言う自分が探している物を簡単に発見できる優れ物で、この上ない欠陥品は『身体に良い食事ならお任せ料理長』と言うらしい健康的な料理を作ってくれる人型機械なのだが、身体に良いからと言ってあらゆる食材を混ぜ合わせては標的の人物に食べさせると言う恐ろしい機械だった。 捨てるのは勿体無いと言うことでこっそりと保管され、憎たらしい人物や不良が存在した時に発動させていると言うのはミス研の部員のみが知っている。 残る2人は双子で桂木竜矢と桂木霧矢は年齢を通り越して裏世界の人間の頂点に立つような人間ではあるが、聞き付けた裏の情報を瞬時に送るスパイのような存在だ。
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