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もちろん教師の鏡のような子萌がそんな少年を見過ごすわけにはいなかった。
少年の肩を揺さぶり起こそうとするが全然起きる気配がない少年に、片手で持っていたビニール袋を地面に置き両手で少年を大きく揺さぶってみた
するとその甲斐があったのか、ゆっくりと目を開けた少年に子萌が一言いってやろうとしたが、またゆっくりと目を閉じた少年
再び起こそうと揺さぶる子萌
目を開いて閉じる少年
揺さぶる子萌
目を開いて閉じる少年
これを小一時間近くやり続けた子萌と少年
……いい人だな…
そしてやっと目をまともに開け会話を始めた二人だが、一向に話が進まない……
「家に帰って寝てください!!
本当に風邪引いても私は知りませんよ!!!!」
「………サヨナラ、オヤスミ……」
「ああぁぁ!もうぉぉ!!
見捨てませんから寝ないでください!!!!!!!!」
押してもダメなら引いてみな
と、そんな言葉はこの少年には聞かないと悟った子萌
出来るならこの少年を引っ張って自分のアパートに連れてかえるところだが、この少年は身長175センチはあり、子萌がおんぶするのは無理でありズルズル引っ張っていくと周りからどんな状況なのかと見られてしまう
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