蘇りました。

3/30

43人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
男は3人。 『おう、何だ?兄ちゃん』 「俺の妹です」 「お兄ちゃん!」 『そうかい、んじゃ妹さんは借りていくよ』 「悪いですけど妹は連れて帰ります」 『いやいや、それは困るよ。妹は置いていってもらわないと』 埒があかない。 「警察に行きますよ?いい加減にして下さい」 男たちは顔を合わせて何かを話し合っている。それが済むと、 『なら、警察に行かれる前に君の口を封じるよ』 喧嘩になりそうだ。嫌い何だがな。 『かわいい妹を守ってみな!』 1人目からパンチが来る。大振りだ。 俺はしゃがむようにかわして鳩尾にパンチをめり込ます。 『ごぼぉ!』 相手も予想外だったのか、失神してしまった。 『てめぇ……!優しくしてれば調子に乗りやがって!』 もう1人が警棒を取出し走ってくる。 俺は足下にあった石を蹴り顔に当てる。 一瞬怯んだところを回し蹴りを顔面に食らわせる。 『ぐべぇ!』 ドサリと男は倒れた。 『ならぁ!』 後1人、俺は今落とした警棒を拾い脳天に振り下ろす。 『……!』 全員片付いた。暴力は嫌いなんだがな…… 「大丈夫か?美穂」 「お兄ちゃん!ありがとう!」 妹は津田 美穂(ツダ ミホ)実の妹だ。 「お兄ちゃん、帰ろう?お腹空いたよ」 「ああ、そうだな。帰ろう」 この時、警察を呼んでいたら……今もそう思う。
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

43人が本棚に入れています
本棚に追加