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俺が殺された日。
その日は学校帰りだった。
ピリピリ
携帯がポケットから振動を発しながら音を出す。
美穂からだ。
開いてみるとこう書いてあった。
【妹は預かったお☆ 三丁目の廃ビルで待ってるね☆】
添付には美穂が拘束されている写真があった。
行ってやろうじゃないか。全員ブチの召してやるよ!
バァン
「こんばんはぁ!!」
ドアをぶち破って部屋に入る。
そこには数十人もの男が集まっていた。
「待ってぜ。穂君よぉ」
男たちの中の1人が話し掛けてきた。
「妹を帰してもらおうか」
「今は少し寝てるよ。うるさくて仕方なかったからなぁ」
その男の脇に美穂が横たわっていた。
「大丈夫、死んではいなねぇ。……死ぬのはてめえだからな」
何て言った?俺は殺されるのか?
「この間は部下が大変お世話になったみたいじゃねぇか。……殺れ」
男の指示で他の男たちが鉄パイプや金属バット等の武器を持って俺に向ってくる。
『らあぁぁぁぁ!』
『とあぁぁぁぁ!』
攻撃を避けるのに精一杯の俺は後ろの攻撃に気付かなかった。
ゴッ
振り落とされた金属バットが俺の頭に当たり、俺は意識を失った。
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