蘇りました。

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ここはどこだ? 俺は『闇』の世界にいた。辺りを見回しても何もない。宙に浮いている? 闇、闇、闇。 どこに行けばいいんだ? とりあえず適当に闇の世界を観光をする事になった。 「……飽きた」 数分で観光は終わった。何もない世界でする事なんか無い。 だけどこの浮くという事だけが楽しくプカプカどこかに流されていた。 俺の人生何だったんだろうなぁ。喧嘩に巻き込まれて殺されて…… 《生きたい?》 「そうそう。生きていたかった…………?」 誰? 《なら私があなたを連れて行くわ》 声が聞こえた途端、俺のしたから……魔方陣?が出てきた。 「うわあぁぁぁぁぁ!」 俺はその魔方陣に吸い込まれて、また意識が無くなった。 「……ゃん!お兄ちゃん!」 「はが!」 気が付くと美穂が俺を見ていた。 ……ここは……さっきの廃ビル? 「お兄ちゃんが心配になって戻って来たの。もうあの人達は出ていったの。入ってみたらお兄ちゃんが血塗れなんだもん」 血塗れ? 喉を触ると斬れていない。血が付いているだけだ。 どういう事だ? 「とにかくこれ着て!」 美穂に渡された俺のコート。コートが血塗れに!! しかし、このまま帰る分けにも…… 結局コートを着て家に帰った。
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