前兆

8/9
前へ
/141ページ
次へ
「まぁ……アリサやリンドウさんじゃなかっただけマシか………」 バガラリーのDVDを持って部屋に戻り、ベッドにダイブする。 「……………」 天井を向いて、アラガミ化している左腕を見る。 「ゴッドイーターをやめる………か」 コンコン ノック音が聞こえた。 「誰だ?」 「よう!」 「…………リンドウさん……」 いたのは前リーダーのリンドウ。かつて一度アラガミになってしまい、クレアがレンと共に救った。 「何だ、嫌な顔して」 「当たり前じゃないですか。どうせ目当ては配給ビールなんでしょ?」 「あ、バレてた?」 「アハハ」と笑いながら頭をかくリンドウ。 仕方なく部屋の中に入れてソファーに座ってもらう。 「いいんですか?サクヤさんに怒られたりしないんですか?」 「あれ?何で知ってんの?」 「アリサが教えてくれたんですよ」 配給ビールを出しながら答える。 「あちゃー。アリサにまで行ってたのかー」 「ま、俺は別にいいですけど。怒られるのはリンドウさんだし」
/141ページ

最初のコメントを投稿しよう!

73人が本棚に入れています
本棚に追加