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「意外と酷いな」
「だったら酒を止めたらどうですか?」
「バーカ。酒とタバコは俺の命の次に大切な物だ」
「そこはサクヤさんでしょう………」
「そっちは命より大切な方だ」
リンドウがそう言うのを見てクレアは自然と笑う。
「言ってて恥ずかしくないんですか?」
「…………少しな……」
「ハハハ」
配給ビールを渡そうとするが、リンドウの手に気づいてテーブルに置いた。
「は、早く取って帰ってくださいよ」
「悪いが、サクヤの目が光ってるからな。ここで一本飲ませてくれ」
「ハァ………わかりましたよ。けど、俺はこれから報告書を書くんで邪魔しないでください」
「おう。リーダー業お疲れさん」
早速一本開けて飲んでいるリンドウを見てまたため息を吐いたクレアであった。
「……………なぁ、クレア」
「何ですか?」
「お前、最近何かあったか?」
「な、何ですか、いきなり」
「特に深い意味はないが………」
「何ともありません。絶好調ですよ」
「そうか……」
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