前兆

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「コウタ!2時の方向にスタングレネード!」 「了解!」 いくつもの壊れかけのビル群の中に、声が木霊する。 「アリサ!援護しろ!」 「ハイ!」 銃声がして、対象に着弾していく。 「行くぞ、ソーマ!」 「おう!」 2人が走り出した対象はヴァジュラ。すでに部分破壊ができるところは全て破壊した。 ヴァジュラも喰われまいと、雷を放出する。 「チッ!」 「ソーマ!俺が隙を作る!トドメは頼む!」 「リーダー!」 「ちょ、突っ走りすぎじゃない!?」 「仕方ねぇ。アリサ、コウタ、お前らはクレアを援護だ」 「まったく……!」 「しょーがねーな!」 クレアはヴァジュラに向けて一直線に走っていく。 後ろからアリサとコウタの援護射撃があり、ヴァジュラに攻撃されずに懐に入る。 「うおおぉぉぉぉっ!!」 無我夢中に神機を振るい、ヴァジュラを斬っていく。 今までのダメージが蓄積されていたのが出たのか、その場に倒れる。 「ソーマ!」 「わかっている」
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