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ラハールにかけられた魔法を解除しようとするが、無駄に強力な為中々解除できない。
…あいつを探して解除させなければ。
決意を固める俺の耳に聞きなれた足音が聞こえてくる。
やばい。アリスだ。
「ロイ~…もう起きてたのか~…?」
寝ぼけたアリスの声が聞こえてくる。
非常にまずい。
だが隠れる所なんてないし、転移魔法を使っている余裕もない。
「おはよ~…ロ…イ…?」
見 つ か っ た。
「…おはようアリス」
今俺は体が子供の頃に戻っていて。
俺がまっすぐ前を見ると視界に入るのはアリスのお腹のあたりであるからして。
つまり、今俺はアリスを見上げて挨拶をしている。
「…もしかしてロイ?」
「もしかしなくても俺だ」
信じられないものを見る目で俺を見るアリス。
そりゃそうだ。
もし朝起きてアリスが子供になっていたら…あー。可愛いだろうな。
言っておくが俺にそっちの趣味はないぞ。ただ今でも十二分に可愛いんだからその少女時代は当然可愛かったんだろうなという想像だ。
「確かにその見た目はロイを小さくしたみたいだし、魔力の質もロイそのものだが…」
「色々あってこうなった」
「そうか…(じゅるり」
え?何今の舌なめずり。ちょっとアリスさん怖いよ今。
「だ、だから俺はこれから俺をこんな姿にした奴に魔法を解じ「その必要はないだろう!」!?」
いきなり接近してきたアリスに抱き抱えられる。どういう状況だよこれ。
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