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深紅に染まる
手首を見詰めながら
微笑みがこぼれる…
生死を感じさせる痛み
救われない傷
深い爪痕 生きる意味を問う
何よりも赤を好む…
衝動にかられた夜に
また一人 手首を見つめてる
何よりも深いRed
鼓動の音に耳をかたむければ 心からの安らぎを感じる…
冷えていく体温に
落ちていく月
朝日は無様な私をてらす
終焉に沈みたい…
また笑える日はくるのだろうか?
また苦しみから解放される日はくるのだろうか?
宛も無く歩き疲れた
苦痛の先に咲いた花は
青い薔薇を赤く染める
衝動にかられた夜
身売りで 抱かれた体が疼く
汚れた体を浴槽で癒す
繰り返す苦痛な生活に また手首を赤く染める…
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