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箱詰めの 四角い白を見つめ 時に流され 空白の底に沈む ありふれた日々さえ 今では もう懐かしい 外でひらひら舞ってる 桜が一ひら… 日差しは眩しく 暖かい 部屋の中にも 少しだけ暖かい風が吹く 春の香りが ほんのりと頬をくすぐる 綺麗な四季さえ 感じれないまま… 朽ちていく体は 春の憂鬱のせい 痩せ細った腕を 伸ばした先には… 暗い真相が…待っている 明日なき声に 震えながら… また今日も不安に怯えてる 怖がりな瞳 先が映らない眼を開けて… 腐敗して行く 体温は正に 死を迎える時のように冷たい 散りゆく 定めを知り気が狂う 見えない未来をどう生きて行けばいい? 教えて… 綺麗な四季さえ 感じれないまま… 朽ちていく体は 春の憂鬱のせい 閉ざした唇は 何も語りはしない 眠りにつけば 時が流れて明日になる 今さえもうまく生きれない俺にはきっと明日も無いんだと気付いた… 今を生きれない俺は 何時になっても箱の中… 腐ってく…
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