おっさん、そして。

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ーーこれは…夢ではないよな? 好きな人を腕の中に抱き、近くにいる幸せが顔を緩ませる。 ーーあー幸せだ。 やっと掴む事が出来たこの感情。 愛を掴んだ。 そして、重大な事に気付く…。 「チビ…お前男だよな…。」 「んなの、当たり前じゃん。」 鈍い音が頭の奥で鳴る。 ドーンと…。 そして、ハラハラと散っていく。 花火のように。 「んだよ?今更だろ??」 今更だけども、俺は男が初めてだからな…。少し戸惑うと言うよりあの時はどうすれば良いのだろう…。と思ってしまう。 「ムラムラしてんのは本当だが、俺はどうすればいい…。」 「ぇ////////!!!!!!」 ハッと我に返る。 どうやら心の声が漏れていたようだ。 漏れてはいけない心の内が。 「おっさ…ん、欲求不満かよ。」 ーー違うんだぁぁぁぁぁぁ~
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