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「落ち着いたか?」
ズビズビと鼻を鳴らす俺の頭を優しく撫で、煙草に火をつける。
「俺にもくれや?」
何時もは嫌う煙も、何故か今日はそこまで嫌いになれない。
「吸ってみるか?」
子供扱いする奴の手から煙草を奪いとり、吸ってやった。案の定咳き込む。咳き込む俺の背中を爆笑しながら擦ってくる晃にぃは、優しいんか、そうやないんか分からん。
分からんけど、和にぃ中心の世界に晃にぃが踏み込んで来ていることを実感させられてしまう。
「俺はまだ和にぃが好きや!!」
自覚はまだしたくない。
してしまったら俺はきっとそのまま…。
「まだ、な?」
「!!!!」
「はっきり言わせてもらうが、お前が思ってるよりもお前は俺の事が好きらしいぞ?。」
フーッと煙草の煙を顔にわざと吹き掛けて、晃にぃはニヤリと笑う。この俺様態度は何なんや?
ーーやっぱり無いわ!!!!!!
こいつを好きになるなんて、絶対無いわ!!!!!!!!
大嫌いや!!!!!!!!
ーーーーーーーーーーーーー…
「バカな奴…」
修目線END
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