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ーー羊が千三百匹………寝れねぇ!!!
外も漆黒の闇が薄くなって、光が強さを増してきている。
会社に行くにはまだ時間がある。いや、ありすぎていた。
カーテンに手をかけ、シャーと心地好い音とともにカーテンをあけた。結局一睡もせずに朝の日差しをあびる。
ーー朝日が黄色く見える…。
初の体験をまたしている。
朝日が黄色く見える。これは嘘だとばかり思っていたが、本当だった。
ーーあぁ~目にしみる。
とりあえず、重たい頭を覚まそうと水面所の所へ行き水道の蛇口をひねる。
ーー水冷たい…。
水をチョイスしたのは間違いだった。
春になろうと言うのに水が氷みたいに冷たい…まったく、どういう事だ。
「おっさん、ヒゲ剃ったら?」
「うわぁ~~~!びっくりした~。…何だお前か。」
「何だってヒドイな。」
一人暮らしに慣れまくっていると、つい一人ではなかったことを忘れてしまう。
美青年は俺の失態を見ていたのか、お湯をチョイスした。何だか悔しい…。
「それにしても早起きだな。」
「違う。誰かさんがカーテン開けて眩しくて寝れなかっただけ。」
ーーウウ~可愛くねぇ~~!!
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