おっさん、拾いモノしました。

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「っと、そろそろ行くか。」 テレビに表示された時刻を見て、会社に行く準備をする。 と、言ってもすでに準備万端なのだが。 玄関に散らばっている革靴に足をいれ、鞄にてを掛ける。 がチャリとドアの開く音と、外の光に始まりの合図を感じた。 「…え。」 玄関から出ること一歩。 いた。 何が? 何が?って、 人が。 人がいた。いや、人が倒れていた。 死んでる?いやいやいや…生きてる。よな? 顔は見たことはない。 スースーと吐息のする音を微かだが確認する。 体に触ると、冷えてはいるが温もりがある。あ、男だから!倒れていたのは男だから、変態扱いするなよ!! って、俺は誰に向かって言ってんだか……。 取りあえずこの人間を家へと上げることにした。家は近いからな。
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