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今分かったことは、倒れていた人間は男と言う事とそいつは熟睡中だと言うこと。
そしてーーー
俺は会社に遅れるって言う事だぁ~~!!
「あ、社長?え、えぇ。そうなんですよ。はい、すいません。」
…ハァァ。
パチッと携帯を閉じると、視線は倒れていた人間へと流れる。
不良と言っていいのだろうか?
クリーム色に近い色素の薄い髪色に、長いまつ毛がすらりと伸びた少し切れ目の眼、スッとした鼻筋、ピンク色の唇、全てのパーツを綺麗にそろえ、整った輪郭をしていた。
男に対して綺麗だと思ったのは初めてだ。
寝ている姿でこんなに綺麗だと、起きた時の顔が見たい、な。と思わざるを得ない容姿をしている。
「ま、ゆっくりしといてくれ。」
置き手紙に殴り書きし、朝寝ていたベットから足を遠退ける。
再び革靴に足をいれ、鞄にてを掛けながら、外の光に歩を進めるのだった。
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