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会社に遅れる事は言っていたので、社員全員把握しているはず…なのだが。
「あれ?遅かったですね~~もしかして遅刻っすか??」
「…知らないのか?」
「……?」
こいつは俺の部下(下僕)の白鳥[シラトリ]だ。悪いが名字しか覚えていない。会社では名前はほぼ使わないからどんどん忘れていく。
……歳のせいか?
まだ早いよな!と無理矢理自分に言い聞かせ、落ち着かせる。そうでもしないと自分はネガティブな考えばかりになってしまうから。
「いや、いい。それより仕事どのくらいたまってる?」
朝の遅れを取り戻すために、自分のPCがあるディスクへと腰を降ろした。
ーー今日は疲れた。
以外にも朝遅れた仕事が多かった。遅れを取るのは、後の仕事状況に悪影響を出しかねないので、今日は昼飯さえもろくに取らずにPCとにらめっこをしていた。
眼には力がない。肩や腰が痛い。
30歳の身体になってしまった。と、言う事だろうか?
「こんな時は…」
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