田村の姫

3/15
前へ
/90ページ
次へ
その彼女を侍女が呼んだ。 「姫様、殿がお呼びで ございます。」 姫は振り返り、 「わかったわ 今参ります。」と言いながら庭から目を反らした。 ー時は戦国。 ここ奥州三春城で 一人の少女の道が決まろうとしていたー。 彼女の名は愛姫(めごひめ) 田村清顕の一人娘である。
/90ページ

最初のコメントを投稿しよう!

51人が本棚に入れています
本棚に追加