第1章-憎しみの町メゾーレ-

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「ふにゃ!?行っちゃったニャ!」 塀の影で二人の様子を伺っていたちょこ伯爵は慌てていた。ものすごく慌てていた。 「何か知らない人行っちゃったし、そしたら何かマンホール中入って行っちゃったしどうしたらいいニャ…」 ちょこ伯爵は悩んでいた。ものすごく悩んでいた。 「…そうニャ!マンホール隣を掘ればいいんだニャ!これなら追いかけられるニャ!僕って頭いいニャ!」 ちょこ伯爵は単純だった。ものすごく単純だった。 ちょこ伯爵はぴょんと塀を乗り越えるとマンホールの隣を猛烈な勢いで掘りはじめた。 「絶対追いつくんだにゃー!!!」 長い穴掘り作業の始まりである、
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