第1章-憎しみの町メゾーレ-

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カツンカツンと階段を降りる音がやまびこのように響く。 降りはじめてから5分ぐらいたっただろうか、まだ下が見えない。 「どのくらい深くまで続いてるんだ?この階段は…」 イヴは真っ暗な下を見つめながらボソッと呟いた 「実を言うとな、この階段いつまでもいつまでも続くぜ」 レインはイヴの独り言が聞こえたのか得意気な感じで胸を張った。 「どういうことだ?」 「まぁ見てなって。」 レインはそういうとおもむろににブツブツと呪文を呟き始めた。すると周りから霧のようなモヤモヤした物が、辺りを包み始めた。 イヴは全身の毛が逆立つような感覚を覚えていた。何か悪い意味ではない、感動した時にたつ鳥肌のような。 李雷雷は何度もこれを見ているせいかさほど驚いた様子はなく、カチカチ銃を弄っていた。 「正直入った瞬間からこれやればよかったんだけど、演出って大事じゃん?」 レインはそういうとまたブツブツと呟き始めた。 三人は完全に霧に包まれた
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