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カツンカツンと階段を降りる音がやまびこのように響く。
降りはじめてから5分ぐらいたっただろうか、まだ下が見えない。
「どのくらい深くまで続いてるんだ?この階段は…」
イヴは真っ暗な下を見つめながらボソッと呟いた
「実を言うとな、この階段いつまでもいつまでも続くぜ」
レインはイヴの独り言が聞こえたのか得意気な感じで胸を張った。
「どういうことだ?」
「まぁ見てなって。」
レインはそういうとおもむろににブツブツと呪文を呟き始めた。すると周りから霧のようなモヤモヤした物が、辺りを包み始めた。
イヴは全身の毛が逆立つような感覚を覚えていた。何か悪い意味ではない、感動した時にたつ鳥肌のような。
李雷雷は何度もこれを見ているせいかさほど驚いた様子はなく、カチカチ銃を弄っていた。
「正直入った瞬間からこれやればよかったんだけど、演出って大事じゃん?」
レインはそういうとまたブツブツと呟き始めた。
三人は完全に霧に包まれた
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