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霧が晴れると、そこには信じられない光景が広がっていた。
緑が生い茂り、花がそこらに咲き乱れ、滝が轟々と水を落とし、川は清らかな水を讃えている。
さらに魔法文面世界では襲撃された頃から見られなかった動物達が生き生きと走り回っていた。
「ここは…」
イヴは目から涙がとまららなかった。襲撃前の故郷の風景と重なり懐かしさが込み上げてきた。
「俺が魔法でこの世界を作り出したんだ。ここは俺達の楽園なんだ。ゆくゆくはここで生活出来るように準備を進めてる所だ。」
「ほぅ…そんなことが可能なのか?」
李雷雷は景色を見て思いを馳せているイヴの代わりに、興味を持ったような感じで聞いた。
「可能さ!今はその繋ぎで食料や金を拝借してるだけさ。」
「あ!レインさん!」
「お!よぅ亜夜女。」
二人の前に美しい黒髪を讃えた女性が現れた。
この出会いが二人と女性、そしてこの世界の運命を大きく動かすことになるとはまだ誰も知るよしもなかった。
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