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二人は案内役をレインから引き渡された亜夜女に連れられ、川のほとりにある家に招かれた。
その家は純白の石で作られていて、荘厳であると同時に暖かみを感じる丸みを帯びたデザインになっていた。‘この世界’の太陽に照らされ、家全体が輝きを放っていた。
二人はあまりの美しさに立ち止まって家全体を眺めていた。
「二人とも!早く中にいらっしゃい!」
はっと我に返った二人は亜夜女に促され家の中に入っていった。
中に入ってみると外同様真っ白であり、豹柄の絨毯が敷いてあり、黒いソファーが白と対比されるように何台も置かれている。壁には微笑む初老の女性の絵画が飾られていた。
「ここは、外部から来るお客様のための接待家みたいなものよ。だからここはいろいろ一式揃えてるの。まだ他の所は十分に準備出来てないしね。とりあえずそこのソファーでゆっくりしてて?用件はお茶を持ってきてから聞くわ。」
そういうと亜夜女はキッチンがあると思われる部屋へと向かおうとしたところでイヴは亜夜女に問いた。
「ちょっと待った…その腕の入れ墨は何だ?」
「え?」
腕には鮮やかなドラゴンの入れ墨が彫られていた。
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