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「これですか?…これは…私もよくわからないんですよね。5歳の頃から少しずつ彫られたんですけど…。」
そう言って亜夜女は微笑みながらキッチンに向かった。
「何か知ってんのか?」
「少し覚えはあるが…まさかな…」
イヴの頭の中には母から聞いたとある伝承がぐるぐると回っていた。
(これはおばあちゃんから聞いた話なんだけどね?昔ブータンと呼ばれる闇に堕ちた魔法使いが世界を支配していた時代があったらしいの。でもその時代を終わらせたのは伝説のドラゴン使いの一族で皆体にドラゴンの入れ墨を彫っていたらしいの。)
「まさか…な…。」
イヴは困惑気味に頭を掻きむしった。
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