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「父さん!母さん!」
周りは炎に包まれている。遠くからは世界政府の軍が煙の隙間から時々見える。
少年イヴは、炎に包まれた町の中で必死に両親を探していた。
「いるなら返事して!どこにいるの!」
いくら叫んでも、叫んでも声は爆音や銃撃音に掻き消される。そして悲鳴、断末魔、そして嗚咽。
そこはまるで地獄のようだった。
イヴは両親を探すのに必死で世界政府軍が近づいているのに気がつかなかった。
「そこのやつ」
ビクッ、全身に緊張が走る
「なんだ、ただの子供か」
「Snow大佐!あちらの家に武器を持って隠れている男達がいました!」
「わかった私は後で行く、徹底的に粛清しろ。」
「ハッ!」
下っ端と見られる兵士は煙の中に消えて行った。
「子供だから見逃してやるが、もし今後政府に逆らうようなことがあれば子供でも容赦はしない。」
Snowは冷笑しイヴの前からさっていった…
「絶対に…復讐してやる…世界政府がなんだ、こんなの許されてたまるかぁぁぁぁぁぁぁ!」
イヴの叫びは虚空の彼方へときえていった。
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