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マ「さてと。結奈ちゃん踏むのも飽きたし。」 …飽きたし? ぇ、わざと? わざと踏んでたの? マ「琶奈ちゃん、早く準備なさい? 今日から結奈ちゃんと同じ 花色学園の生徒なんだから!」 どどーんっ! と効果音がつきそうな仁王立ち。 対して僕はちょっと複雑顔。 だってさだってさ? 一年間頑張って勉強して行きたいと思ってた高校に折角受かったのに、マミーのせいで結奈にぃと同じ学園に転入する事になったんだから。 中学の頃の友達とも別れちゃうし。 マ「いいじゃない。花色学園には叔父さんがいるのよ?安心できて、ママもパパも嬉しいわぁ。」 本当にそう思ってるのマミー。 顔がすごくニヤけてるよ。 マ「いい?ちゃんと変装して会長やらに気に入られるのよ。得意技はママ直伝の涙目上目遣いだから忘れずにね!ちゃんと毎日何があったかメールして。わかったらほらさっさと行きなさい。」 何だか息が荒くて目が怖いマミーに圧されながら、準備をするため朝食を食べた僕はもう一度自室に戻った。 「あれー?ないな…」 それから数分後。僕は困っていた。 なぜかというと、中学時代にお世話になったナチュラルブラウンのカツラが見当たらないから。 小学生の頃、苛めにあっていた僕に結奈にぃがカツラをくれた。 それから毎日カツラを被り尻尾をズボンに押し込み生活していたら、そこらの人間となんら変わりないから友達も出来たんだよね。 んで、高校に入るしまたカツラ被りたいのに、無いと。 なんでー。
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