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結「いやー、まぁね派手な髪色のやつ結構いるけど…とにかく!カツラとメガネは常備すること!」
「いやだよ!頭と耳が重いじゃん!」
結「…あのね琶奈ちゃん、花色学園にはkillの総長副総長がいるの。
意味、わかる?」
「それって、結奈にぃの友達?」
結「あー…」
僕の質問に歯切れ悪く唸っている。
頭を掻くのは困っている時の癖。
killっているのはここらの族で、結奈にぃが総長を努める族、 Moon cat と友達と思ってた。けど、こんな困っている結奈にぃを見ると別に仲がいいっていうわけじゃないらしい。
結「killとは個人的には仲が良いんだけど、族ってなるとまぁ、ね?
時には抗争もする仲だから親友!
とかそういうのじゃないの。わかるかなぁ、」
「よく分かんないけど、そのkillの総長とかと僕の関係性が見えないよ。なんで僕が危険なの?狙うなら結奈にぃでしょ普通。」
カツラ探しを諦めて、受け取ったボサボサのカツラを持ち上げては落とし持ち上げては落としを繰返しながら結奈にぃを見上げると息をつめた後ため息をついてしゃがんだ。
結「今はちょっと時間無くて説明出来ないから、今度ちゃんと話すね?
とにかくkillの総長は琶奈ちゃんを狙ってるから、極力関わらないこと…って言っても無理だろうからずっとずっと変装しとくこと。
いい?」
なんだか結奈にぃが真剣で気持ち悪いや。なんでそんなに真剣なのか、僕には分かんない。
うーん、
でも言うこと聞いとくかな。
聞いといて損は無さそうだし、
いざとなったら自分でお洒落カツラ買うしね。
…カツラ高いけど。
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