一夜の過ち

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「お前は何回言ったらわかるんだ! もう一回やり直し!!」 「はっ…はいっ!!すいませんでしたっ!!」 私、児嶋優希、絶賛怒られ中。 アンド本日5回目のミス。 しかも同じ部分の。 そう。見てわかるように、私は超絶に仕事がデキないのだ。 もう二度とミスしないように入念に書類をチェックし、私の教育係、白河(シラカワ)さんの元へ向かう。ちなみに白河さんはこの会社の中でも上の方にはいる仕事のデキる人。 実際見えないが28歳とまだまだ若い。 「白河さん、これ……今度こそ出来ました…。」 ペラペラと資料をめくり、チェックする。 その間、私はいつものようにやり直しにされないかビクビクしながら返答を待つ。 「……まあ、OKだ。 …だけどお前。」 まっ…また怒られる… 「こんな簡単な資料ぐらい5分で仕上げてこい! 1時間も掛けるな!!」 「はいっ…!!すいませんでした!!」 「はぁ……。…まあでも、3年前よりはマシか。 …これ、部長に届けてこい。 完璧怒られるだろうから覚悟していけよ。」 「……覚悟は2年前からできています…」 「つまらんこといってねーでさっさと行け。」 「…はぁーい…。」 「返事は伸ばすな!!」 突然の怒鳴り声に体がビクッと跳ねる。 「はっ…はいっ!!」 私は速足で部長室に向かった。 .
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