未定

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「なぁ佐藤…ここ制服で入るのは………」 「大丈夫、ここ人通り少ないから見つからないって」 そう言って佐藤は店に入って行ってしまった。 放課後、佐藤センパイの特別講習の名の元に連れて来られたのは、明らかに18禁のお店だ。 個室であれを見る場所であり、外からは中の様子は窺えない。 「何やってんの?外に学生が突っ立ってる方がおかしいでしょ?」 一度店に入った佐藤がまた出てきて、俺を店に押し込んだ。 マジで、俺ビビってます。 店の中は外観と雰囲気が違って綺麗で、以外と広かった。 「エイジ久しぶりじゃん!今日は俺とトゥギャザーしに来たのか?」 店のカウンター奥の部屋から出てきた人は佐藤に気付くと嬉しそうに駆け寄ってきた。 黒髪で肩ぐらいまでの髪をポニーテールに束ねて、黒縁のお洒落眼鏡をかけたお兄さんは、この店に似つかわしくなくて、サロンやアパレルに居そうな人だった。 「ちがうよ、店に用があるだけだから」 「シット!相変わらずエイジはクールだな」 ………なんなんだコイツ。すんげー怪しい。つか佐藤とどういう関係なんだ? 俺が2人を見比べていると、お兄さんがこっちに気付いた。 「あれ?今日はやたらキュートな子連れてんじゃん。」 そう言って俺に向けられたら爽やかな笑顔に若干ではあるが敵意を感じる。え?俺なにかしましたか? 「は、はじめまして」 「ハウドゥユドゥ?エイジのボーイフレンド?」 「イエス!」 おかしな口調につられて咄嗟に肯定してしまった。お兄さんの笑顔が曇る。 「黒蓮、これおれのオトモダチ。こんな店やってる変人だけど、今日は役に立つから」 「フレンドねぇ…まぁいいや。ユー達まだ未成年でしょ?残念だけどレンタルはできないよ」 佐藤の頭をぐりぐり撫でると、お兄さんはカウンターに入って行った。
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